ポーランド3位の電力会社であるエネアが1日発表した2010年10-12月期決算は、最終利益が7,340万ズロチとなり、前年同期から9.2%増加した。PAP通信がまとめたアナリスト6人の予想中央値である1億2,050万ズロチには届かなかった。配電、電力取引の両部門で業績が予想を下回った。
\部門別損益は、配電部門が693万ズロチの赤字となった。ただ、赤字幅は前年同期の2,630万ズロチからは圧縮した。電力取引部門は557万ズロチの黒字となったが、黒字幅は前年同期の8,390万ズロチから大きく縮小した。
\10-12月期の売上高は前年同期比4.2%増の20億1,000万ズロチだった。利息・税引き前利益は26.4%増の8,360万ズロチに拡大したが、アナリスト予想値の1億2,500万ズロチは下回った。
\ポーランド政府は現在、エネアの持ち株51%の売却に向けて仏電力公社(EDF)と交渉を進めている。1日付けの現地日刊紙『ジエンニック・ガゼタ・プラウナ』によると、EDFはエネアの最終買収提案を提示したもようだ。政府は昨年11月、実業家ヤン・クルチク氏傘下の投資会社、クルチク・ホールディングにエネア買収に関する独占交渉権を付与することを決定したが、交渉が不調に終ったため、EDFとの交渉に入っていた。(1PLN=28.82JPY)
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