2011/3/9

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビア製薬大手Galenika、ロシアで工場建設

この記事の要約

セルビアの国営製薬会社Galenikaは2月半ば、ロシアで工場を建設すると発表した。現地生産によって成長市場のロシアで販売を大幅に拡大するのが狙いだ。総工費は2,800万ユーロ。同社と現地提携先の2社(薬局チェーンFar […]

セルビアの国営製薬会社Galenikaは2月半ば、ロシアで工場を建設すると発表した。現地生産によって成長市場のロシアで販売を大幅に拡大するのが狙いだ。総工費は2,800万ユーロ。同社と現地提携先の2社(薬局チェーンFarmimeksと持ち株会社PSP-Farman)の計3社が均等に出資するという。

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工場建設地はモスクワの南西100キロメートルにあるオブニンスク。5月に着工し、18カ月後に完成する予定だ。200人を雇用し、まず年5億~5億5,000万個の錠剤を生産。その後に生産を拡大し、将来的には年4,000万ユーロの売上を目指す計画という。

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Galenikaの2010年のロシア向け輸出高は350万米ドル。今年は最大60%増を見込んでいる。ロシア政府は国内製薬業界を支援するため医薬品の輸入を制限する方針を明らかにしており、現地生産は避けられない選択だ。

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Galenikaは昨年12月、米製薬会社アボット・ラボラトリーズの旧世代医薬品(マチュア・プロダクト)を生産することでも合意。アボット子会社がそれまでギリシャで生産していた鎮痛剤「Brufen」と「Flugalin」の生産を引き継いだ。

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なお、セルビア政府は昨年2回実施したGalenikaの民営化入札が不調に終わったため、民営化を断念した。

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