2011/3/9

ロシア

2010年は大幅な増収増益

この記事の要約

英BPのロシア合弁会社でロシア石油業界第3位のTNK-BPが2010年決算で過去最高の業績を達成した。売上高は前年比28%増の447億米ドル、純利益は同17%増の58億米ドル。原油価格の上昇を追い風に、2010年は「創業 […]

英BPのロシア合弁会社でロシア石油業界第3位のTNK-BPが2010年決算で過去最高の業績を達成した。売上高は前年比28%増の447億米ドル、純利益は同17%増の58億米ドル。原油価格の上昇を追い風に、2010年は「創業以来、最高の年」(ムイール財務担当取締役)になった。生産高は3%増の約7,500万トン。2日付の現地日刊紙『ベドモスチ』が報じた。

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前日発表された第4四半期業績は、売上高が前年同期比25%増の125億米ドル、純利益が51%増の19億3,000万米ドルの大幅増収増益。石油・ガス生産量は1日あたり1.9%増の177万バレル(スラブネフチ分を除く)で、販売量も増加した。石油精製量は73万2,000bpdで過去最高となった。

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TNK-BPは、インドのOil & Natural Gas CorpとベトナムのOil & Gas Corpの買収が最終決定し次第、今年上半期中にベトナムとベネズエラにあるBPの資産買収を決める方針。一方、欧州では北極海探査プロジェクトのBP出資シェアの買い取りを計画しているが、BPとロスネフチの株式交換が大株主の差し止め請求を受けて調停中であるため、現在中断されている。

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