2011/3/9

ロシア

ノルド・ストリーム計画、第2パイプラインの敷設費用を調達

この記事の要約

天然ガス世界最大手のガスプロムが主導するバルト海ガスパイプライン計画「ノルド・ストリーム」がさらに一歩前進した。2本目のパイプライン敷設費用として、24銀行で構成するコンソーシアムから25億ユーロの融資を確保した。このパ […]

天然ガス世界最大手のガスプロムが主導するバルト海ガスパイプライン計画「ノルド・ストリーム」がさらに一歩前進した。2本目のパイプライン敷設費用として、24銀行で構成するコンソーシアムから25億ユーロの融資を確保した。このパイプラインは夏に着工し、来年4月完工、同11月稼動の予定だ。

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ノルド・ストリームは、バルト海海底に敷設するガス管で、ロシアとドイツを直接結ぶ。第1パイプラインは来月完工し、今年10月の稼動が計画されている。送ガス能力は年275億立方メートル。第2パイプラインが稼動すると、送ガス能力は550億立方メートルに倍増する。

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ノルド・ストリームにはガスプロムのほか、独BASF傘下のヴィンタースハルと、エーオン・ルールガス、オランダのNederlandse Gasunie、フランスのGDFスエズが参加している。プロジェクトの総費用は74億ユーロと見積もられている。第2パイプラインの工事費用のうち30%は参加企業が負担し、残る70%は融資でまかなう。

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