2011/3/16

ポーランド

ガス・システム、大型ガス事業の資金調達で5行と合意

この記事の要約

天然ガスパイプラインを運営するポーランド国営のガス・システム(Gaz-System)は9日、パイプライン拡張と液化天然ガス(LNG)基地建設からなる大型プロジェクトの資金調達について、大手5銀行と合意した。蘭ING、スウ […]

天然ガスパイプラインを運営するポーランド国営のガス・システム(Gaz-System)は9日、パイプライン拡張と液化天然ガス(LNG)基地建設からなる大型プロジェクトの資金調達について、大手5銀行と合意した。蘭ING、スウェーデンのノルデア銀行、ポーランドのバンク・ペカオ、ミレニアム銀行、BRE銀行の5行がプロジェクトの第1段階向けにガス・システムから計17億ズロチの社債を購入する。

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ガス・システムは、ポーランド国内の天然ガスパイプラインを1,000キロメートル拡張するほか、バルト海沿岸のシフィノウイシチェにLNG基地を建設する計画。パイプラインは同国の北西・中部・南西と南北を横断する形で新設され、北はドイツの、南はチェコのパイプラインに接続する。ウクライナ、ベラルーシ経由のロシアからのガス輸入への依存度を減らす狙いがある。

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プロジェクトの総事業費は80億ズロチに上る見通しで、今回の社債発行のほか、ガス・システムが独自基金から36億ズロチを工面する。また、今回のプロジェクトには東欧のガスパイプラインを西欧のガス供給網に接続、統合するという目的もあることから、欧州連合(EU)と欧州復興開発銀行(EBRD)・欧州投資銀行(EIB)もそれぞれ17億ズロチ、10億ズロチを拠出する。(1PLN=27.84JPY)

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