ポーランドの最大手銀行PKOバンク・ポルスキ(PKO BP)が7日発表した2010年10-12月期決算は、純利益が前年同期比68%増の8億6,770万ズロチに拡大し、ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト14人による予想中央値の8億5,100万ズロチを上回った。純利息収入は前年同期比22%増の17億3,000万ズロチ、手数料収入は15%増の8億1,500万ズロチにそれぞれ伸びた。
\2010年通期では、純利益が前年比39.5%増の32億2,000万ズロチとなり、アナリスト予想の31億9,000万ズロチを上回った。純利息収入は前年比29%増の65億1,600万ズロチ、手数料収入は21,7%増の31億4,300万ズロチにそれぞれ拡大した。貸出残高は前年比12.5%増の1,355億2,500ズロチ、預金残高は6.3%増の1,329億8,100万ズロチにそれぞれ拡大した一方、貸倒引当金は23%減の4億2,620万ズロチとなった。また、収入に占める経費比率を示すコスト・インカム・レシオは前年の47.9%から41.7%に改善。自己資本利益率(ROE)は前年から0.1ポイント上昇し14.9%した。資産総額は8.4%増の1,696億6,100万ズロチだった。
\PKO BPのZbigniew Jagiello最高経営責任者(CEO)は今期の見通しについて、景気回復に伴い貸出需要の伸びが加速する傾向にあり、貸倒引当金の減少が見込まれると指摘。純利益で40億ズロチを達成できるとの見方を示した。(1PLN=27.84JPY)
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