13日ロシアで行われた統一地方選挙で、プーチン首相率いる与党「統一ロシア」が勝利した。ただ、12の地方議会選挙における得票率は過去に比べて縮小し、うち7議会では50%を割り込んだ。今回の選挙は、今年12月の下院選挙および来年の大統領選挙の行方を占う指標として注目されていた。
\統一ロシアは主な政治家のほとんどが所属する政党で、連邦議会でも過半数議席を占める。党員のグルイズロフ下院議長は、選挙結果を「党首であるプーチン首相と政府に対する国民の支持を示す」との見方を表明した。
\一方、野党・共産党のジュガーノフ党首はインタファクス通信とのインタビューで「ソ連崩壊後で最もひどい票操作があった」と批判をあらわにした。オーストリアのAPA通信によると、警官や秘密警察官の妨害に遭って姿を現さなかった選挙監視人が多かったという。カリーニングラード州のある選挙監視人は、投票時間中に暴行を受けたと話している。
\統一ロシアはすべての地方議会選挙で50%前後の票を得た。全議席の70%を獲得したが、その比率は昨年10月の統一地方選を下回った。専門家の中には、与党に対する国民の失望を示すという声が出ている。
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