2011/3/23

総合・マクロ

東欧の自動車生産、震災の影響は限定的か

この記事の要約

日本の震災が東欧の自動車生産に与える影響は、現時点では限定的なものにとどまる見通しだ。ただ、日本の工場の復旧の遅れや原発事故の深刻化で今後、影響が広がる恐れもある。\ 16日付のポーランドの英字新聞『ワルシャワ・ビジネス […]

日本の震災が東欧の自動車生産に与える影響は、現時点では限定的なものにとどまる見通しだ。ただ、日本の工場の復旧の遅れや原発事故の深刻化で今後、影響が広がる恐れもある。

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16日付のポーランドの英字新聞『ワルシャワ・ビジネス・ジャーナル』によると、同国の政府関係者は、日本から輸入される部品の不足で国内の工場が生産停止になることはないとの見通しを示した。ワルシャワにあるトヨタのディーラー店は、来週以降、輸入が遅れたり、いくつかの車種で在庫が切れて入手が困難になる恐れがあると指摘する一方、在庫がなくなる前に欧州の他の地域から車両を調達できるとした。

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スズキのハンガリー子会社マジャールスズキの広報担当は16日、現地の工場では14日の週明けから通常通りの運転を続けていると報告。ハンガリー工場はエンジン部品やギアボックスなど基幹部品の3分の2を日本を含む国外から輸入しているが、約45日間は現在の在庫で操業できるという。スズキは震災後、日本にある6工場すべてを21日まで閉鎖。18日に22、23日には5工場で操業を再開すると発表した。

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トヨタ自動車と仏PSAプジョー・シトロエンの合弁トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(TPCA)の広報担当は16日、ブルームバークの取材に対し、震災や原発、日本のサプライヤーの状況を調査しているとコメント。部品の大半は現地で調達しているため、生産に大きな影響はでないとの見方を示した。

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