2011/3/23

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

中国南車、ブルガリアでの機関車製造に関心

この記事の要約

中国の軌道交通設備最大手、中国南車(CSR)の役員一行が14日、ブルガリアのTsvetkow交通相の招待を受けてソフィアにある国営鉄道BDZの機関車エンジン工場を訪問した。ブルガリアと中国は昨年12月、鉄道事業での2国間 […]

中国の軌道交通設備最大手、中国南車(CSR)の役員一行が14日、ブルガリアのTsvetkow交通相の招待を受けてソフィアにある国営鉄道BDZの機関車エンジン工場を訪問した。ブルガリアと中国は昨年12月、鉄道事業での2国間協力覚書に調印。CSRはブルガリアでの機関車の製造およびメンテナンス施設への投資に関心を示している。現地オンラインニュース『Novinite』が報じた。

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Tsvetkow交通相によると、CSRにとってブルガリアへの投資は欧州市場への参入の足掛かりとなると同時に、同国の法人税率がEU圏で最低水準であることからも大きな魅力だ。CSR一行は、南西部のセプテムヴリの自動車修理工場や、鉄道インフラ製造修復事業を行う国営会社も訪問した。

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昨年の2国間協力覚書には、ブルガリア経由のユーラシア鉄道ルート、鉄道インフラの刷新、高速鉄道の開発、専門家の交換など多角的な分野での協力が謳われている。両国はEUの工業規格や技術要求を満たす車両や機関車の共同製造の可能性を検討するため、中国から専門家グループを派遣することでも合意したほか、海上、河川、空港分野での相互協力を模索するための専門作業グループの発足についても検討している。

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