日産自動車がロシア自動車最大手のアフトワズの株式25%取得に向け、トロイカ・ディアローグおよびロステクノロジーと交渉している。ルノーと共同で同社の経営権を握る狙い。ブルームバーグ通信が18日付で報じた。
\アフトワズには投資銀行のトロイカ・ディアローグ、国営産業持ち株会社のロステクノロジー、ルノーがそれぞれ25%を出資する。トロイカ・ディアローグによると、日産は数年をかけてトロイカ・ディアローグとロステクノロジーから株式を取得する方向という。今後、取引の金額や時期など具体的な点をつめる。
\ルノーは2008年にアフトワズ株の25%を10億米ドルで取得した。昨年11月にはゴーン社長が、ルノー日産連合としてアフトワズの経営権を獲得する意向を表明していた。トロイカ・ディアローグは、アフトワズへの出資比率を段階的に減らし、最終的には全株を手放す方向だ。一方のロステクノロジーは新株取得を含めて、現状の25%を維持する方針を示している。
\ルノーは現在、アフトワズ・トリヤッチ本社工場の近代化を推進中。アフトワズ、ルノー、日産の3ブランドを生産できる態勢を整える目的だ。
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