2011/3/30

ポーランド

石油大手ロトス、売却価格は今秋に決定=ポーランド政府

この記事の要約

ポーランド政府は28日、国内石油第2位ロトスの政府保有株53.2%の買収価格を9月か10月に決定すると発表した。政府は昨年10月にロトスの民営化手続きを開始。当初は今年3月までにロトス株を売却する方針を示していたが、拘束 […]

ポーランド政府は28日、国内石油第2位ロトスの政府保有株53.2%の買収価格を9月か10月に決定すると発表した。政府は昨年10月にロトスの民営化手続きを開始。当初は今年3月までにロトス株を売却する方針を示していたが、拘束力のない買収提案の期日が2度延長されて4月29日にずれ込むなど、手続きに遅れが出ている。28日の市場価格から算出した売却対象のロトス株の価値は約30億ズロチ(10億米ドル)。

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ロトス買収にはこれまでに、英石油大手ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)のロシア合弁会社TNK-BPやロシアの国営石油会社ロスネフチと天然ガス最大手のガスプロム、ハンガリーの石油最大手MOLが関心を示している。ポーランドは石油需要の9割、ガス需要の3分の2をロシアからの輸入に依存しているため、国内にはロシア企業によるロトス株買収を危惧する意見もある。トゥスク首相は「ビジネスにイデオロギー的な制限はない」とする一方、「国内の原料市場でロシア企業の勢力が伸長することには注意を払う必要がある」と述べた。

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ロトスはこのほど、56億ズロチをかけたグダニスク石油精製所の近代化を完了した。精製量は75%増の年1,050万トンとなる。(1PLN=29.02JPY)

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