2011/3/30

チェコ・スロバキア

チェコ初の大型複合発電所が着工

この記事の要約

チェコ国営電力のCEZは25日、北ボヘミアのポチェラディで同国初の大型天然ガス複合発電所が着工したと発表した。投資額は200億コルナで2013年7月に稼働する予定だ。現地のCTK通信が28日付で伝えた。\ 複合発電所は、 […]

チェコ国営電力のCEZは25日、北ボヘミアのポチェラディで同国初の大型天然ガス複合発電所が着工したと発表した。投資額は200億コルナで2013年7月に稼働する予定だ。現地のCTK通信が28日付で伝えた。

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複合発電所は、既存のポチェラディ褐炭火力発電所(5基、合計出力1,000メガワット)の敷地内に設置される。出力840メガワットで、主に電力消費の多い平日の6~22時ごろに運転する計画だ。

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建設工事を受注したのはCEZのエンジニアリング子会社であるシュコダ・プラハで、タービンは独シーメンスとシュコダ・パワー(韓国・トゥサン重工業グループ)の製品を採用する。

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CEZによると、今回着工した複合発電所は熱効率が57%と石炭火力発電所の40%に比べて高い。ただ、旧式の石炭発電設備の稼働も続けるため、当面は会社全体の温暖化ガス排出量が減ることはないという。

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チェコでは総発電量に占めるガス燃料の比率が1.5%前後にとどまる。新発電所が稼働すると、約5%まで増加する見通し。チェコの火力発電所の既設容量は合わせて1万2,000メガワット、国内2カ所にある原子力発電所は合計3,880メガワットとなっている。(1CZK=4.73JPY)

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