チェコで太陽光発電の普及ペースが鈍化している。エネルギー規制庁(ERU)は20日、国内に設置された太陽光発電プラントの総出力が3月1日時点で1,958メガワット(MW)と、1月1日時点からわずかに6MWの増加にとどまったことを明らかにした。太陽光発電に対する補助政策が縮小されたことが背景にあると見られる。
\チェコでは手厚い補助制度を背景に太陽光発電が急成長し、昨年の新規設置容量は1,500MWに達した。一方で太陽光発電関連の支出は国家財政の大きな負担となっていることから、政府は昨年末、急速な成長に歯止めをかける方針に転換し、太陽光発電業者に対する優遇制度を縮小することを決めた。
\現在チェコ国内に設置されている太陽光発電プラントはおよそ1万3,000カ所で、昨年1月の6,032カ所から大きく増加した。
\太陽光発電業界で最大の事業は電力最大手のCEZ。同社が運営する太陽光発電プラントの合計出力は125MWとなっている。広報部のマルティン・シュライヤー氏によると、今年は太陽光発電を新たに送電網に接続する計画はないという。
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