ブルガリアの独禁当局(競争保護委員会/CPC)は23日、市場での独占的立場を乱用したとして、独電力最大手エーオンのブルガリア子会社に320万レフ(約160万ユーロ)の制裁金の支払いを命じた。
\CPCによると、エーオン子会社は、2008年9月から09年11月まで、ブルガリア北東ノビ・バザル近郊の工場に電力を供給しなかった。同工場は現地のGotar Investmentが運転しているが、エーオンはGotarの前に工場を保有していた企業が3万レフの電気料金を滞納していたことを理由に工場への電力供給を拒否したという。
\CPCはこれについて、エーオンは自社の利益だけを追求し、工場の運転を1年以上、妨害したと指摘。電力小売市場での独占的立場を乱用した行為で独禁法に違反すると判断した。エーオンはブルガリアで110万以上の顧客を抱えている。(1BGN=59.28JPY)
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