印自動車大手タタ・モーターズは、ポーランド同業 Fabryka Samochodow Osobowych(FSO)の買収を検討している。3月28日付けの印日刊紙『インディアンエクスプレス』が、タタに近い筋の情報として伝えた。プレゼンスが低い中東欧に生産拠点を確保し、シェア拡大の足がかりとする狙いがあると見られる。
\FSOは2005年にウクライナの自動車最大手ウクルアフトの傘下に入り、米ゼネラルモーターズ(GM)の「シボレー・アヴェオ」の受託生産を手がけてきた。しかし、GMとの受託生産契約が2月末に終了した後、新たな契約が獲得できなかったため、ウクルアフトは先月からFSOでの生産を停止している。2010年の生産台数は前年比23.19%減の4万5,854台だった。
\FSOの買収には、印マヒンドラ&マヒンドラや、日産自動車、中国の奇瑞汽車などの大手メーカーも一時関心を示していたと伝えられている。
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