2011/4/6

ポーランド

シェル、シェールガス開発に意欲

この記事の要約

英蘭系国際石油資本(メジャー)のロイヤル・ダッチ・シェルが、ポーランドでのシェールガスの開発プロジェクトへの参画に意欲を見せている。3月29日付けの現地日刊紙『ジエンニック・ガゼタ・プラウナ(DGP)』が報じた。\ シェ […]

英蘭系国際石油資本(メジャー)のロイヤル・ダッチ・シェルが、ポーランドでのシェールガスの開発プロジェクトへの参画に意欲を見せている。3月29日付けの現地日刊紙『ジエンニック・ガゼタ・プラウナ(DGP)』が報じた。

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シェルのポーランド子会社シェル・ポルスカのPawel Zuk最高経営責任者(CEO)はDGP紙に対し、シェールガスのコンセッション(採掘権)獲得を真剣に検討していることを明らかにした。DGP紙によると、シェルは既にコンセッションを保有している地元企業との提携を模索しているとみられ、ガス大手PGNiGや石油大手PKNオルレンと交渉しているという。

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シェールガスは頁岩と呼ばれる地中の岩盤層に閉じ込められた天然ガスで、タイトサンドガス、コールベッドメタンと並ぶ新たな天然ガス資源として注目を集めている。ポーランドには3兆立方メートルのシェールガスの埋蔵量があると推定されており、コノコフィリップス、エクソンモービル、マラソンオイルなど米国の石油大手が相次いで探査に乗り出している。

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ポーランドのトゥスク首相は29日に出席した国際会議で、政府がシェールガス開発を積極的に支援する方針を明らかにした。同首相は、天然ガスをロシアからの輸入に依存する体制から脱却するためにはシェールガスの開発は必要不可欠であると指摘。「探査、研究、ロジスティックなどシェールガス開発に関連する環境を最適なものとするよう国を挙げて取り組む」と語った。

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