ポーランドでサッカー欧州杯開催を2012年に控え、交通インフラの整備・刷新が急ピッチで進められている。同国の道路建設投資額は10年までの3年間で524億ズロチだったが、今年は高速道路や基幹道路の整備が集中するため投資計画では1年で約300億ズロチに上る。欧州連合(EU)からの助成金も昨年の22億5,000万ズロチから136億ズロチに大きく引き上げられる見通しだ。独経済紙『NfA』が報じた。
\ポーランドの国道・高速道路建設を管轄するGDDKiAによると、建設・整備の対象はアウトバーン230km、基幹道路70km、都市部の渋滞を回避するための迂回道路80km。合わせて総距離380kmに及ぶ。このうち166kmが昨年中に発注済みで、数カ月以内に265km分の工事に着手する計画だ。ベルリンとワルシャワを結ぶアウトバーンA2やウッジ経由でグダンスクとワルシャワを結ぶルートの整備も、欧州杯開催までの開通を目指して進める。
\政府は道路交通網整備への投資を中期的に継続する方針で、昨年末まとめた計画案によると、11~15年までの投資総額は約780億ズロチに上る。13年以降の投資プロジェクトは100を超え、アウトバーンのウッジとカトヴィチェを結ぶ区間やワルシャワと東部国境地域を結ぶルートの新設などが盛り込まれている。(1PLN=29.83JPY)
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