2011/4/6

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

独仏テレコム、ルーマニアでも通信網共同構築へ

この記事の要約

ドイツテレコムとフランステレコムがルーマニアで移動体通信網の共同開発を検討している。独経済紙『ハンデルスブラット』が3月28日、フランステレコム経営陣からの情報として報じた。両社は先にポーランドでの通信網の共同構築で提携 […]

ドイツテレコムとフランステレコムがルーマニアで移動体通信網の共同開発を検討している。独経済紙『ハンデルスブラット』が3月28日、フランステレコム経営陣からの情報として報じた。両社は先にポーランドでの通信網の共同構築で提携したばかりだが、投資コスト削減を狙って東欧での提携を拡大する可能性がある。オーストリアやスロバキアも検討の対象に挙がっているもようだ。

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フランステレコム子会社のオレンジはルーマニアの移動体通信最大手。一方、ドイツテレコムには出資先であるギリシャ通信大手OTE傘下のロムテレコム、コスモテ・ロマニア、ジェルマノスがある。高額投資が必要になる次世代通信網の構築に共同で取り組むことで、ポーランドでは2015年までに数億ユーロのコスト削減が可能とみている。また、提携には投資リスク分担やメンテナンスの効率化など、多様なメリットがある。

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ただ、ドイツテレコムの広報担当者は、同社が事業展開する13カ国全てで提携先を探しており、「フランステレコムだけでなく他の競合先とも話をしている」と、複数の可能性を検討していることを示唆した。

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