2011/4/13

ポーランド

ポーランドが再利上げ、政策金利4%に

この記事の要約

ポーランド中央銀行(NBP)は5日、政策金利である7日物レファレンス金利を0.25ポイント引き上げ4%とした。1月の利上げに続くもので、インフレの抑制に加え、経済過熱を防止する狙いがある。今年と来年は経済成長率が4%とな […]

ポーランド中央銀行(NBP)は5日、政策金利である7日物レファレンス金利を0.25ポイント引き上げ4%とした。1月の利上げに続くもので、インフレの抑制に加え、経済過熱を防止する狙いがある。今年と来年は経済成長率が4%となる予測で、金融引き締めによる景気への悪影響はないと判断したもようだ。ロンバート金利、再割引金利、預金金利も0.25ポイント引き上げ、それぞれ5.5%、4.25%、2.5%に設定した。

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消費者物価上昇率(インフレ率)は昨年11月以来、5カ月連続で目標上限値の2.5%を上回った。年初以来、原油価格が15%上昇するなど、原料の値上がりが進んでいることもあり、依然としてインフレ圧力は弱まっていない。

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ベルカ中銀総裁は改めて、「現状では利上げ以外の選択肢がないのは確かだが、市場は金融引き締めの規模を大きく見積もりすぎている」と指摘した。また、ポーランドは景気拡大局面に入っており、中銀は1年以上先を見越して経済過熱を予防する措置をとっていると説明した。

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市場関係者らは年末までにあと2回、合計0.5ポイントの利上げを予測している。

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