2011/4/20

ハンガリー

ハンガリー政策金利、6%に据え置き

この記事の要約

ハンガリー中央銀行(MNB)は18日、主要政策金利を6%に据え置くことを決定した。据え置きは3カ月連続。市場の予想に沿うもので、昨年11月から実施された利上げが一息ついた格好だ。\ 今回の会合には、議会が選出した金融政策 […]

ハンガリー中央銀行(MNB)は18日、主要政策金利を6%に据え置くことを決定した。据え置きは3カ月連続。市場の予想に沿うもので、昨年11月から実施された利上げが一息ついた格好だ。

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今回の会合には、議会が選出した金融政策理事4名が初めて出席したが、シモル総裁によると、金利据え置きで全員の意見が一致した。先月のインフレ加速については、食品・燃料価格の上昇を背景に世界的にインフレ圧力が高まっているため、「予想していた」とコメント。ただ、インフレ期待が一人歩きしはじめると、圧力が一段と強まる危険にも言及した。

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インフレ率は中銀目標である3%を上回っているものの、総裁は現行の金利水準を一定期間維持しても、来年末までに達成可能との見方だ。ただ、今後、コスト高による価格転嫁が予想を上回れば、利上げもありうる。逆に、内需の動きが鈍ければ、中期的に利下げも検討するという。

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3月のハンガリー物価上昇率は4.5%となり、前月の4.1%からさらに悪化した。食品価格が市場の予想を上回る勢いで高騰したためだ。物価変動の激しい食品・エネルギー価格を除いたコアインフレ率も0.6ポイント上昇し、2.5%を記録した。

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世界的なインフレ圧力の高まりを受けて、欧州でも利上げに踏み切る国が出ている。ポーランドは5日、政策金利を0.25ポイント引き上げ4%とした。欧州中銀(ECB)も7日、ほぼ3年ぶりに利上げを実施。0.25ポイント増の1.25%に設定した。

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