2011/4/20

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

エアバス、バイオ航空燃料開発でルーマニアと提携

この記事の要約

欧州航空機メーカーのエアバスは3月下旬、ルーマニア国営航空タロムと共同で航空機用バイオ燃料を開発製造する欧州初のプロジェクトを立ち上げた。ルーマニアに広く生育するアブラナ科の植物『カメリナ』を原料としたバイオ燃料に、排出 […]

欧州航空機メーカーのエアバスは3月下旬、ルーマニア国営航空タロムと共同で航空機用バイオ燃料を開発製造する欧州初のプロジェクトを立ち上げた。ルーマニアに広く生育するアブラナ科の植物『カメリナ』を原料としたバイオ燃料に、排出量削減に貢献する化石燃料の代替としてしての可能性を期待している。

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プロジェクトではまず、農業生産および航空技術の観点などから実現性を分析評価し、その結果をもとにルーマニアの燃料精製施設の生産能力の確認および整備にかかる計画だ。 カメリナは水をあまり必要とせず収穫率が高く、エネルギー効率も非常に高いため、バイオ燃料として最適な特性を持つ。また、繊維質部分は飼料としても使えるため、付加価値のある新しい農産物として普及することも考えられる。

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タロムがプロジェクトの推進役となり、エアバスはバイオ燃料の認可手続きや燃料の効率評価などで協力する。「農業生産者、精油メーカー、航空会社が持続可能なバイオ燃料の推進を目指して提携する、欧州で初めての価値創出プロジェクト」(エアバス新エネルギー事業責任者ナッシュ氏)には、米ハネウェルUOP、スペインのカメリナ燃料開発会社CCEも参加する。

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