2011/5/4

ロシア

露スホーイ、スーパージェットを初納入

この記事の要約

ロシアの航空機メーカー、スホーイ・カンパニーの民間機部門(以下スホーイ)は4月下旬、中小型旅客機「スーパージェット100」の最初の1機をアルメニアの航空会社アルマヴィアに納入した。同機種はソ連崩壊後のロシアで初めて開発さ […]

ロシアの航空機メーカー、スホーイ・カンパニーの民間機部門(以下スホーイ)は4月下旬、中小型旅客機「スーパージェット100」の最初の1機をアルメニアの航空会社アルマヴィアに納入した。同機種はソ連崩壊後のロシアで初めて開発された民間航空機であり、同国が世界の旅客機市場で競争力を取り戻す契機になると期待されている。

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スホーイはこれまでに、国営のアエロフロート・ロシア航空からの30機をはじめとして計170機の「スーパージェット100」を受注した。今年は14機、来年は25機を生産する計画だ。ただ、契約では昨年中に始まるはずだったアエロフロート向けの納入は実現していない。アエロフロートは今夏からの投入を計画していたため、スホーイに違約金の支払いを請求する方針という。

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「スーパージェット100」には2つのモデルがあり、大型モデルの座席数は最大98席。4,400キロメートル以上、飛行できる。正規の販売価格は約2,100万ユーロと、西欧メーカーと比べると割安だ。同機の開発には、米ボーイングや伊航空機メーカーのアレーニア、仏航空機エンジンメーカーのスネクマなど複数の外国企業が参加した。アレーニアはさらに、戦略パートナーとしてスホーイに25%出資している。

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