2011/5/18

ポーランド

国鉄貨物部門の民営化で12社が買収提案

この記事の要約

ポーランド国鉄の貨物事業部門PKPカーゴの民営化が国内外の戦略・金融投資家から大きな注目を集めている。ポーランド国鉄によると、12日の締め切りまでに12社から買収提案が届いた。政府は保有するPKPカーゴ株97.53%のう […]

ポーランド国鉄の貨物事業部門PKPカーゴの民営化が国内外の戦略・金融投資家から大きな注目を集めている。ポーランド国鉄によると、12日の締め切りまでに12社から買収提案が届いた。政府は保有するPKPカーゴ株97.53%のうち、50%プラス1株を売却する計画だ。

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メディア報道によると、買収に関心を示している企業には、フランス国鉄(SNCF)、チェコ国鉄(CD)、イタリアのカーゴ事業者などの戦略投資家のほか、CVCキャピタル、オークツリー・キャピタル、CVCキャピタル・パートナーズ、チェコのペンタ、ブリッジポイント(ポーランド物流企業CTLロジスティクスに出資)といった金融投資家が名を連ねる。

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PKPカーゴは鉄道貨物部門で欧州2位の規模を誇る。時価総額は推定30~40億ズロチ。2008年に2億ズロチ、09年には4億9,800万ズロチの損失を計上したが、従業員39%カットなどの大規模な再建計画が奏功し、10年には6,000万ユーロの黒字に転換した。(1PLN=29.30JPY)

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