ポーランド中央銀行(NBP)は11日、政策金利である7日物レファレンス金利を0.25ポイント引き上げ4.25%とした。政府・中銀が今月初め、インフレ抑制のため、外為市場でユーロ売り・ズロチ買いの為替介入を行ったことから、金融アナリストの大半は金利据え置きを予想していたが、インフレ加速を受けて1、4月に続く今年3度目の利上げに踏み切った。ロンバート金利、再割引金利、預金金利も0.25ポイント引き上げ、それぞれ5.75%、4.5%、2.75%に上昇した。
\ポーランドの3月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同期比4.3%となり、2月の3.6%から拡大。2008年9月以来の高値で目標上限値の2.5%を大幅に上回った。インフレ加速の主因となっているのは物価変動の激しい食品と燃料価格だが、両価格を除いたコアインフレ率も連動して上昇している。
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