チェコ統計局が10日発表した2011年3月の貿易統計（速報ベース）によると、黒字額は前年同月を42億コルナ上回る215億コルナに達し、3月の数値としてはチェコ建国以来で最高となった。輸出が前年同月比17.9％増、輸入が17.4％増で、同国経済が順調な回復基調にあることを示した。前月比では季節調整後で輸入が0.2％増、輸出が±0％だった。
\主要市場である欧州連合（EU）との取引は非常に好調で、黒字額は前年同月比26.9％増の637億コルナに上った。特に黒字が大幅拡大したのはドイツ（46億コルナ）、オランダ（30億コルナ）、フランス（15億コルナ）、英国（15億コルナ）、スロバキア（5億コルナ）だった。新興市場との貿易では、赤字額が対ロシアで12億コルナ減少した半面、対中国では82億コルナ拡大した。品目別に見ると機械・車両が輸出19.5％増、輸入15.3％増と大幅な伸びを示した。
\第1四半期の輸出高は前年同期比21.6％増、輸入高は22.4％増。貿易黒字額は56億コルナ増の529億コルナに上った。（1CZK＝4.71JPY）
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