2011/5/18

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア原発、使用済み核燃料の貯蔵施設が稼動

この記事の要約

ブルガリアのコスロドゥイ原子力発電所で12日、使用済み核燃料の中間貯蔵施設が稼動した。空冷式の貯蔵施設で、まず、欧州連合(EU)加盟に伴い廃炉となった原子炉4基の使用済み核燃料を貯蔵する。同国のエネルギー・経済省が同日発 […]

ブルガリアのコスロドゥイ原子力発電所で12日、使用済み核燃料の中間貯蔵施設が稼動した。空冷式の貯蔵施設で、まず、欧州連合(EU)加盟に伴い廃炉となった原子炉4基の使用済み核燃料を貯蔵する。同国のエネルギー・経済省が同日発表した。

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この貯蔵施設は2005年に着工し、核廃棄物処理や原発の解体を手がける独Nukemと保存容器(キャスク)製造の独GNBが7年かけて建設した。総工費は7,050万ユーロ(1億150万米ドル)。欧州復興開発銀行(EBRD)が運営する基金が資金を供与した。

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ブルガリアはこれまで、使用済み核燃料を燃料プールに保管するか、再処理と保管のためロシアに引き取ってもらっていた。今後は大半を空冷式の新貯蔵施設に保管する方針だ。同施設には34の保存容器があり、使用済み核燃料集合体を2,800本以上、50年間貯蔵できる。

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ブルガリア政府は将来的に現在稼働中の原子炉2基の使用済み核燃料も新貯蔵施設に保管することを計画しており、貯蔵容量は最終的に現在の倍近くになる見通しだ。政府はさらに、2013年までに、使用済み核燃料を地下深くに埋めるための施設を建設するかどうかを決定することにしている。

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