2011/6/8

ロシア

喫煙問題が深刻化

この記事の要約

ロシア連邦消費者権利保護・福利監督局(ロシポトレブナドゾル)のオニシチェンコ長官は5月31日の「世界禁煙デー」を機に記者会見を行い、たばこの危険性と禁煙の重要性を訴えた。\ 世界保健機関(WHO)の調べによると、ロシア国 […]

ロシア連邦消費者権利保護・福利監督局(ロシポトレブナドゾル)のオニシチェンコ長官は5月31日の「世界禁煙デー」を機に記者会見を行い、たばこの危険性と禁煙の重要性を訴えた。

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世界保健機関(WHO)の調べによると、ロシア国内には4,390万人の成人喫煙者がおり、喫煙率は男性で60.2%、女性で21.7%と、世界有数の喫煙大国となっている。1日当たりの平均喫煙本数は17本で、たばこが原因と見られる疾患で年間35万~50万人が死亡している。ロスポトレブナドゾルによると、女性、未成年者の喫煙は過去5年間で3倍に増えた。女性喫煙者の4割は妊娠中も喫煙を続け、流産リスクや胎児への影響が懸念されていると指摘する。

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ロシア政府はたばこによる健康被害の深刻化を受けて対策を進めており、2015年までに公共エリアでの喫煙を禁止し、喫煙者数を現在の4分の1に減らす目標を掲げているほか、たばこ税も引き上げる方針だ。

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なお、ロシアの昨年の国民一人当たりのたばこ生産量は2,838本と、1995年の499本から激増した。

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