2011/6/15

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア経済、1-3月は1.7%成長

この記事の要約

ルーマニア国家統計局が8日発表した同国の2011年第1四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比1.7%増となり、5月発表の速報値から0.1ポイント上方修正された。四半期ベースでプラス成長となったのは2年ぶりで、昨年第4 […]

ルーマニア国家統計局が8日発表した同国の2011年第1四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比1.7%増となり、5月発表の速報値から0.1ポイント上方修正された。四半期ベースでプラス成長となったのは2年ぶりで、昨年第4四半期のマイナス0.6%から急反発して良好な滑り出しとなった。政府と国際通貨基金(IMF)は今年通期の成長率を1.5%と予測している。

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GDPは前月比では0.7%増で、速報値の0.6%増から上方修正された。前月比でのプラス成長は2期連続。鉱工業が生産活動の復調で前期比10.1%増と大幅に伸びた。サービス業は6.1%減と振るわなかった。輸出は西欧経済が堅調なことから23.6%増と、輸入の15.4%増を大幅に上回る伸びを示した。貿易黒字拡大がGDPプラス成長に大きく貢献した半面、財政緊縮政策や景気先行き不透明感などを背景に消費が3%落ち込み、内需は0.5%減となった。

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