2011/6/22

ロシア

ロシアの景気減速、5月鉱工業生産は4.1%増

この記事の要約

ロシア国家統計委員会が16日発表した5月鉱工業生産は前年同期比で4.1%増となり、4カ月連続で伸び率が縮小した。資本流出と需要縮小を背景に投資の動きが鈍く、生産の伸びが鈍化した格好だ。4月の4.5%から0.4ポイント低下 […]

ロシア国家統計委員会が16日発表した5月鉱工業生産は前年同期比で4.1%増となり、4カ月連続で伸び率が縮小した。資本流出と需要縮小を背景に投資の動きが鈍く、生産の伸びが鈍化した格好だ。4月の4.5%から0.4ポイント低下し、2009年11月に拡大基調に転じて以来、最も小さい伸び幅となった。

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製造業は5%で前月の5.3%を0.3ポイント下回った。英大手銀行HSBCが1日発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)によると、内需後退を背景に在庫が2008年の金融危機以来、初めて増加に転じている。鉱業(原油・ガスを含む)は2.1%増で0.7ポイント上昇した。

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今後の見通しについてゴールドマンサックス証券は、12月の国会選挙や来春の大統領選挙を視野に、「積極財政に支えられて、ロシアの内需、特に投資が年間を通して増加する」とコメントしている。

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出荷価格は前年同月比19.2%増と19カ月連続で上昇した。前月の20.2%を1ポイント下回ったものの、アナリスト予想を上回り、依然として高水準にある。前月比では1.2%増加した。4月は2%だった。

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