2011/7/13

総合・マクロ

ポーランドとチェコの6月PMI、過去1年半で最低

この記事の要約

英最大手銀行HSBCが先ごろ発表したポーランドの6月製造業購買担当者指数(PMI)は51.2ポイントで、2010年1月以降の最低値をつけた。5月と比べて1.4ポイント下落し、2009年9月以降で最大の下げ幅となった。PM […]

英最大手銀行HSBCが先ごろ発表したポーランドの6月製造業購買担当者指数(PMI)は51.2ポイントで、2010年1月以降の最低値をつけた。5月と比べて1.4ポイント下落し、2009年9月以降で最大の下げ幅となった。PMIの構成要素のうち前月値を上回ったのは在庫のみで、外需を中心に新規受注が減少していることから、経済成長減速を懸念する声も上がっている。

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チェコの6月PMIも前月の55.9から55.1ポイントに低下し、10年2月以降の最低値を記録。HSBCは今年1月に近年の最高値を付けた後、上昇ペースが減速してきたことを指摘している。新規受注は対ドイツとロシアでは引き続き好調だが、全体として伸び悩んでおり、これを反映して生産高は09年12月以降で最低の伸び率を示した。半面、雇用指数が16カ月連続で上昇していることから、HSBCは景気減速を一時的なものと見ている企業が多いと推測する。

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一方、ハンガリーの6月のPMIは5月の52.3から54.4ポイントに大きく上昇。PMI構成要素のうち在庫、生産高、新規受注が5月値を上回った。ただ、納期指数はさらに悪化し50ポイントを下回った。

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