米ゼネラルモーターズの欧州事業部門であるオペルは11日、今年上半期のハンガリー販売台数が2,980台となり、同国市場におけるシェアを前年同期比2ポイント増の11.6%に伸ばしたと発表した。同社は西部セントゴットハルド工場の拡張工事を進めているほか、先月末にはプラグイン・ハイブリッド車の生産でもハンガリーと協力したい意向をオルバン首相に伝えるなど、ハンガリーでの事業を強化しつつある。
\オペルのハンガリー子会社は販売の伸びについて、危機後の再編と、ブランド構築を柱とした新しい販売戦略が奏功したとコメント。販売内訳をみると社用車が70%と大半を占めるが、自家用車としてもオペルは一番人気が高いとしてブランド戦略の効果を強調した。
\同社は今年、ハンガリーにおける通期販売台数が前期比で10%増えると見込む。また、国内市場も2~3年以内に10万台、2014~15年には15万台に回復すると予想している。
\米国で製造するプラグイン・ハイブリッド車「アンペラ」の欧州市場投入では、ハンガリーでも2012年には発売し、ブランド力の強化につなげたい意向だ。(東欧経済ニュース7月6日号「独オペル、EV生産でハンガリーと協力」、2010年9月29日号「自動車関連3社、ハンガリー投資計画を相次ぎ発表」を参照)
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