ロシア政府が国営石油会社ロスネフチの売却を計画している。経済開発省のウバロフ資産管理部長によると、政府は発行済み株式の15%を放出する考えという。現状の市場価格に基づくと、売却価格は140億米ドルにのぼり過去最大規模の資産売却となると見られる。ブルームバーグが報じた。
\ウバロフ部長はまた、政府がロスネフチの出資売却を国有資産売却プログラムに組み込み、入札により売却先を決める方針であることを明らかにした。「外国投資家はロスネフチの民営化を待っており、来年の国有資産売却の最大の呼び物になる」と述べ、同社が他の国営企業に比べて民営化の準備が整っていることを示唆した。
\ロスネフチは大規模な脱税により経営破たんしたロシア石油最大手のユーコス・オイルの主要資産を吸収し、管理している。2006年に株式公開したが、政府が事実上100%株式を管理している。政府は2017年までに保有シェア75%の売却を目指すが、残り25%は拒否権付き株式である“ゴールデンシェア”として保持する方針だ。
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