2011/8/10

ロシア

ルクオイル、ブルガリアで独禁法違反の疑い

この記事の要約

ブルガリア市場競争保護委員会(独禁監督当局)は3日、国内燃料市場の仮分析報告に基づき、ロシアの石油大手ルクオイルに独禁法違反の疑いがあるとの見解を示した。これを受けてトライコフ経済・エネルギー相は、航空機燃料市場での石油 […]

ブルガリア市場競争保護委員会(独禁監督当局)は3日、国内燃料市場の仮分析報告に基づき、ロシアの石油大手ルクオイルに独禁法違反の疑いがあるとの見解を示した。これを受けてトライコフ経済・エネルギー相は、航空機燃料市場での石油精製会社ルクオイル・ネフトキムとルクオイル・エビエーションの違法事実を証明するよう当局に求めた。

\

暫定報告書は、ルクオイルがブルガリアでの強力な立場を悪用し、カルテルを結んでいた可能性を指摘。一部の契約条件や取引のやり方が市場閉鎖につながることを懸念している。現地通信社『Novinite』によると、監督当局は年内に最終報告書を提示すると見られる。

\

ルクオイル・ブルガリアは、ネフトキムが精製したガソリンとディーゼルを販売している。卸売市場シェアは約70%で、国内200のガソリンスタンド網による小売事業では市場シェア26%を確保している。同社の精製所は7月末、税務上の情報開示義務を果たしていないとして税関から閉鎖を命じられた。提訴を受けたソフィア行政裁判所が税関の閉鎖命令の取り消し判決を下したが、税関が上訴している。

\