クロアチア統計局が26日発表した今年4-6月期の国内総生産(GDP、速報ベース)は前年同期比0.8%増となり、2年ぶりにプラス成長に転じた。輸出と内需が上昇したことが大きかった。
\クロアチアのGDPは2000年~07年に年平均で4.6%の成長を続けたが、経済危機の影響で09、10年はそれぞれ5.8%、1.2%のマイナスとなった。今年1-3月期のGDPも前年同期比0.8%減で、周辺国と比べ景気回復が遅れていた。
\スプリツカ銀行のアナリストは、今後の動向について、輸出と内需が引き続き緩やかに上昇するが投資の減少と世界経済の減速がマイナス要因となり、景気回復ペースは伸び悩むと予想。今年のGDP成長率を前年比1.1%と予測した。一方、クロアチア政府は7月末、今年と来年のGDP成長率をそれぞれ1.5%、2.5%とする見通しを発表した。
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