2011/8/31

ロシア

MTSとメガフォン、4G網構築へ

この記事の要約

ロシアのモバイル・テレシステムズ(MTS)とメガフォンの携帯電話サービス大手2社が、同業他社に先駆けて第4世代(4G)移動通信網の構築を許可される可能性が濃厚となった。現地経済紙『ベドモスチ』(電子版)が、ロシア連邦情報 […]

ロシアのモバイル・テレシステムズ(MTS)とメガフォンの携帯電話サービス大手2社が、同業他社に先駆けて第4世代(4G)移動通信網の構築を許可される可能性が濃厚となった。現地経済紙『ベドモスチ』(電子版)が、ロシア連邦情報技術・通信省の無線周波数委員会の文書をもとに23日付けで伝えた。

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無線周波数委員会は、4G用周波数帯をMTS、メガフォン、ビンペルコム、ロステレコムの携帯電話大手4社に割り当てる方針を表明している。導入が予定されている4Gの無線通信規格「LTE(ロング・ターム・エボリューション)」には高周波数帯域の利用が想定されているが、ロシア携帯電話市場の16%を占めるモスクワとその周辺地域では、高速無線通信規格「WiMAX」によるサービスを提供しているMTSなど5社が高周波数帯域を使用しているため、無線周波数委員会はLTE網の整備に当たり周波数帯の再割り当てを行う方針。WiMAXの事業免許を持つMTSとメガフォンは、現在利用している高周波数帯域を返上する見返りに、LTE用周波数帯の割り当てを受けることになっており、ビンペルコムとロステレコムより先に4Gネットワークの構築に乗り出すことが可能となる。

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無線周波数委員会は来月2日に準備会合を開いたうえで、同8日に4Gネットワーク構築に関する問題点や、周波数帯域の再割り当てについて検討することになっている。

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