2011/9/28

ハンガリー

中銀が政策金利据え置き、8カ月連続で

この記事の要約

ハンガリー国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を6.0%に据え置くことを決定した。据え置きは8カ月連続。シモル総裁は、「金融市場の不確実性が高まっている現状では、成り行きを見守る必要がある」と、金利据え置きの理由を説明 […]

ハンガリー国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を6.0%に据え置くことを決定した。据え置きは8カ月連続。シモル総裁は、「金融市場の不確実性が高まっている現状では、成り行きを見守る必要がある」と、金利据え置きの理由を説明した。

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シティグループのアナリスト、ピョ-トル・カリシュ氏は、ハンガリーでは内需が依然ぜい弱な一方で、インフレは来年にかけて落ち着いた動きになる見通しから金融緩和政策に転換しやすい環境にはあるものの、国際金融市場の悪化や外貨建て住宅ローンのデフォルト(債務不履行)問題など経済の不透明感が強いと指摘。年内は金利が据え置かれる可能性が高いとの見通しを示している。

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中央統計局(KSH)が先ごろ発表した同国の8月の消費者物価指数(CPI)は、食品価格やガソリンなどのエネルギー価格の上昇で、前年同月比3.6%上昇と、前月の同3.1%上昇から伸びが加速した。シモル総裁は、2012年は付加価値税の税率が25%から27%に引き上げられる影響で平均インフレ率は3.9%に上昇し、中銀が目標とする3%に落ち着くのは13年上期になるとの見通しを示した。

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