大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング（E&Y）は、このほど発表したユーロ圏の最新経済予測で、スロバキアの2011年の国内総生産（GDP）成長率を2.9％と、前回予測の3.4％から下方修正した。ただ、12年から15年までの平均成長率は3.6％と、ユーロ圏で最も力強い成長を見せる国のひとつであるとしている。
\スロバキアの11年4-6月期のGDP成長率は、個人消費の低迷により前年同期比0.5％と1-3月期の1％から減速した。E&Yは、消費者信頼感調査の結果は、年内に個人消費が増加に転じることはないことを示していると指摘。11年の個人消費は1.0％のマイナスとなるとの予測を示した。ただ、インフレ率は11年後半から12年にかけて商品価格の下落を背景に改善し、実質所得は上昇に転じることため、12年の個人消費は1.3％のプラスになるとしている。もっとも、スロバキアの失業率は11年4-6月期に13.6％と、近隣諸国と比べてかなり高く、このことが個人消費の重しとなる可能性があると指摘している。
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