2011/10/26

バルト三国

三菱自、エストニアへの「アイ・ミーブ」納車を開始

この記事の要約

三菱自動車は24日、エストニア政府向けに電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」の納車を開始したと発表した。供給台数507台のうち最初の50台がエストニアに到着し、21日に首都タリンで納車式が開催された。\ 今回の取引は、三菱 […]

三菱自動車は24日、エストニア政府向けに電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」の納車を開始したと発表した。供給台数507台のうち最初の50台がエストニアに到着し、21日に首都タリンで納車式が開催された。

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今回の取引は、三菱商事が今年3月にエストニア政府と締結した1,000万トンの温暖化ガス排出権(AAU)購入契約に基づいて行われたもので、三菱自は2011年度末までに507台すべてをエストニアに出荷する計画だ。

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AAUは京都議定書によって各国に割り当てられた排出権で、エストニア政府は今回、三菱商事への売却によって得た資金を「グリーン投資スキーム」(GIS)に基づく環境対策に充てる。具体的には、2012年末までに、①公的施設(社会福祉関連)に「アイ・ミーブ」507台を導入する、②EV向けの充電ステーションを整備する、③EV購入補助金を導入する――という3点を実現し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す方針だ。③の補助金はすでに導入された。

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三菱自は今後も、CO2削減量の測定を技術面で支援するなど、エストニアのEV普及に向けた取り組みに協力する方針。11月には「アイ・ミーブ」の一般向け販売を開始する計画だ。

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