2011/11/9

ロシア

鉄鋼大手のエブラズ、成功裏にロンドン証取へ上場

この記事の要約

ロシア鉄鋼大手エブラズは7日、ロンドン証券取引所(LSE)のメイン市場に上場し、同日終値が初値を10.9%上回る順調な滑り出しをみせた。終値(355ペンス)から算出した同社の時価総額は47億ポンドに上り、大手企業100社 […]

ロシア鉄鋼大手エブラズは7日、ロンドン証券取引所(LSE)のメイン市場に上場し、同日終値が初値を10.9%上回る順調な滑り出しをみせた。終値(355ペンス)から算出した同社の時価総額は47億ポンドに上り、大手企業100社が構成する主要株価指数FTSE100への採用も射程内となっている。

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市場に流通するのは同社株の23.4%だ。通常、株式公開に必要とされる25%を下回っており、英『インディペンデンス』紙は、「次回12月の審査で同社がFTSE100に採用される可能性が高いため、特例として認められた」と分析する。ただ、同時に流通比率を25%に引き上げるよう求められるかもしれないとしている。エブラズの大株主である富豪アブラモビッチ氏は35%を握っている。

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ロシアの大手企業は、国際的知名度の向上、市場流動性の改善、株主構成の多様化、資金調達の可能性拡大などを求めてLSEメイン市場での株式公開を目指す傾向にある。先週に金・銀生産のポリメタルが上場を果たしたほか、同じく金生産のポリウス・ゴールドも先ごろ計画を発表した。カリ生産のウラルカリも来年に上場を実施する意向だ。

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