2011/11/16

チェコ・スロバキア

電力大手CEZ、Q3は79%の減益に

この記事の要約

チェコ電力大手のCEZが9日発表した2011年7-9月期の連結決算は、純利益が前年同期比79%減の24億8,000万コルナに落ち込んだ。独石褐炭大手Mibragの売却や無償の二酸化炭素(CO2)排出権への課税措置、国内石 […]

チェコ電力大手のCEZが9日発表した2011年7-9月期の連結決算は、純利益が前年同期比79%減の24億8,000万コルナに落ち込んだ。独石褐炭大手Mibragの売却や無償の二酸化炭素(CO2)排出権への課税措置、国内石油大手MOLで保有する株式の評価損などが利益を圧迫した。売上高は3%増の470億コルナ。税・利払い・償却前利益(EBITDA)は7%減の185億コルナ、営業利益は16%減の118億コルナだった。

\

CEZによると、Mibrag放出で27億コルナの売却損が生じたほか、排出権税が9億コルナ、MOL株式の評価損計上額が18億コルナに上ったという。ユーロ安・コルナ高も響いた。

\

CEZは、大幅減益にもかかわらずこれまでの2011年通期予想を堅持すると発表。純利益で前年比13%減の406億コルナ、EBITDAで5%減の848億コルナを目指す。ただ、1-9月期の純利益は前年同期比34%減の264億コルナにとどまっており、目標達成は難しい状況だ。(1CZK=4.06JPY)

\