チェコ上位4銀行の2011年1-9月期の純利益合計額は262億8,000万コルナとなり、前年同期から15%減少した。現地CTK通信が15日、各行の1-9月期決算のデータをもとに報じた。
\チェスカー・スポジテルナ(CS)、CSOB、コメルチニ・バンカ、ウニクレディト・バンクの上位4行のうち、CSを除く3行が1-9月期に減益となった。保有するギリシャやイタリアの国債の評価損を計上したことが響いた。ただ、大手証券会社Cyrrusのアナリスト、Hatlapatka氏は、「チェコの銀行は高水準の資本クッションと流動性を持ち、投資家から西欧の銀行と比較してはるかに安定しているという評価を受けているという事実に変わりはない」と指摘する。
\上位4行の1-9月期の純利益は、CSが前年同期比15.4%増の95億6,000万コルナ、CSOBが13%減の89億1,000万コルナ、コメルチニ・バンカが29.3%減の70億4,000万コルナ、ウニクレディト・バンクが67%減の7億6,800万コルナだった。唯一増益となったCSは、「PIIGS」(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)と呼ばれる高債務国の国債を保有していない。
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