2011/11/23

ロシア

ロシア、ベトナムに原発建設資金を融資

この記事の要約

ロシア政府は21日、ベトナムに原子力発電所の建設資金として最大90億米ドルを融資する契約をベトナム政府との間で締結した。同発電所はロシア原子力公社(ロスアトム)が建設工事を受注している。\ 対象となるのは、南部に設置され […]

ロシア政府は21日、ベトナムに原子力発電所の建設資金として最大90億米ドルを融資する契約をベトナム政府との間で締結した。同発電所はロシア原子力公社(ロスアトム)が建設工事を受注している。

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対象となるのは、南部に設置されるニン・トゥアン第一原発。ベトナム電力公社(EVN)によると、着工時の資材価格に応じて80億~90億ドルを借り入れる。期間は25年だが、金利は公表されていない。同原発の事業化調査についても、ロシア企業連合が受注し、費用をロシア政府が融資することが決まった。

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ベトナムは昨年、経済成長を支える目的で発電能力を増強する方針を発表した。2030年までに国内8カ所に13基の原子炉を設置し、総出力1万6,000メガワットを整備する。

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ニン・トゥアン第一原発には軽水炉2基を設置し、総出力2,000メガワットを確保する。2014年の着工、2020年の稼働が予定される。

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ニン・トゥアン第二原発については日本原子力発電が事業化調査を受注した。20億円の費用は日本政府の融資で賄われる。同原発は2021年の稼働が計画されている。

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ベトナム政府は、両原発で国内電力需要の4.5%がカバーできると見込む。

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なお、ロシアとベトナムは経済関係の緊密化を目指しており、2015年の貿易額を50億ドルに引き上げる目標だ。

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