2011/12/7

チェコ・スロバキア

ヴィトコヴィツェ、ウエスチングハウスと原発部品供給で契約

この記事の要約

チェコのエンジニアリング大手ヴィトコヴィツェは1日、東芝の米国子会社ウエスチングハウスとテメリン発電所に新設される原子炉2基の部品供給契約を結んだ。同原子炉は現在入札手続きが進められており、これまでにウエスチングハウスの […]

チェコのエンジニアリング大手ヴィトコヴィツェは1日、東芝の米国子会社ウエスチングハウスとテメリン発電所に新設される原子炉2基の部品供給契約を結んだ。同原子炉は現在入札手続きが進められており、これまでにウエスチングハウスのほか、ロシア原子力公社(ロスアトム)率いる企業連合と仏アレバが応札している。ヴィトコヴィツェはすでにロスアトムと同様の契約を結び、アレバとも供給に向けて交渉中で、3社・企業連合のどこが落札しても受注が確実な情勢となっている。

\

ロスアトムグループの原子力企業アトムストロイエクスポルトと原子炉メーカーギドロプレスは露OMZグループのチェコ原子力子会社シュコダと共同で応札した。10月末にロスアトムのキリエンコ社長がチェコを訪問した際に、ヴィトコヴィツェと部品調達契約を結んでいる。また、アレバはヴィトコヴィツェとの交渉が最終段階に入っている。

\

ヴィトコヴィツェは落札者に関係なく、新炉建設における主要サプライヤーの一つになると見込まれる。

\

ロスアトムは受注に向けて、他の応札企業よりも積極的にチェコ企業へ業務を委託する姿勢をアピール。これに対し、ウエスチングハウスとアレバも現地調達を強化する方向を打ち出している。

\

テメリン原電拡張工事の応札期限は2012年7月2日で、2013年に落札企業が決まる予定だ。発注元のチェコ電力CEZでは2025年の新炉稼動を計画している。

\