2011/12/14

ポーランド

ポーランド中銀、金利据え置き

この記事の要約

ポーランド中央銀行は7日に開いた金融政策会議で、政策金利を6カ月連続で据え置いた。経済成長が堅調でインフレ懸念が強まる中、7日物貸出金利は年初から6月までに合計1%ポイント引き上げられ、2009年1月以降で最も高い4.5 […]

ポーランド中央銀行は7日に開いた金融政策会議で、政策金利を6カ月連続で据え置いた。経済成長が堅調でインフレ懸念が強まる中、7日物貸出金利は年初から6月までに合計1%ポイント引き上げられ、2009年1月以降で最も高い4.5%にある。ベルカ中銀総裁は、「ユーロ圏の経済成長減速とズロチ安がインフレへの影響を相互に相殺している」と説明し、市場環境の大きな変化はなく金融政策の変更はまだ必要でないとの見方を強調した。

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インフレ率は9月の3.9%から10月は更に4.3%に拡大し、中銀目標の2.5%を大きく上回っている。6月の利上げ以降、ズロチが対ユーロで12%下落し、輸入価格を押し上げていることがインフレを加速させているため、中銀はズロチ安を目下の最大のリスク要因と見ている。ただ、ポーランド経済は弱含んできたものの他の中東欧諸国に比べ堅牢さを維持していることから、ここ数カ月、ズロチの値動きは比較的安定している。ベルカ総裁は、今後も必要に応じて市場介入することを約束している。

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