2011/12/14

バルト三国

リトアニア3位銀が破たん、負債総額10億ユーロ超

この記事の要約

経営危機に陥っていたリトアニア銀行業界第3位のスノラス銀行が8日、ヴィルニウスの裁判所で破産申請を受理された。負債総額は10億ユーロを超える規模。オーストリアのAPA通信によると、同国政府は先月半ば、ロシアの富豪ウラジー […]

経営危機に陥っていたリトアニア銀行業界第3位のスノラス銀行が8日、ヴィルニウスの裁判所で破産申請を受理された。負債総額は10億ユーロを超える規模。オーストリアのAPA通信によると、同国政府は先月半ば、ロシアの富豪ウラジーミル・アントノフ氏をはじめとする債権者による資産持ち出しを阻止するため、非常措置として同行を国営化していた。

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政府は7日、スノラス銀行の顧客預金を保護するため、国家預金保護基金を通して9億4,600万ユーロを投入することを決めた。ラトビア政府も、巻き添えで経営破たんした同行のラトビア子会社Krajbankaの顧客預金保護に2億8,700万ユーロを確保している。また、両行の破たんの影響で、半民営化していたラトビア航空会社airBalticが再び完全国営化された。

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スノラス銀行の株式68%を握るアントノフ氏はリトアニア裁判所から横領と書類偽造で国際指名手配され、11月下旬にロンドンで逮捕されたが、保釈金により身柄を解放されている。同氏については、以前から犯罪組織との関係やマネーロンダリングへの関与が疑われている。

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