スロバキアで物価上昇圧力が強まっている。現地通信社『SITA』が銀行のアナリストを対象に実施したアンケート調査によると、2011年のインフレ率は平均4.5%で、過去3年間で最高水準となる見通しだ。昨年11月時点での過去12カ月の平均インフレ率(HICPベース)は4.8%だった。
\昨年、物価上昇が加速した背景には、春先の天然ガス、暖房、電力価格の上昇に加え、財政再建策の一環で付加価値税率が19%から20%に引き上げられたことや、一部の課税控除措置が廃止されたことがある。
\今年も燃料価格の上昇圧力は依然として大きいが、付加価値税率の引き上げによる影響がなくなり、景気低迷の中で価格上昇にブレーキがかかってインフレが減速するとの見方が多い。アナリストらは、今年のインフレ率を2.3%と予想している。
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