2012/1/11

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ、インフレ懸念

この記事の要約

トルコでインフレ懸念が高まっている。12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で10.45%上昇し、中央銀行が2011年の上限目標値とする5.5%を大幅に上回った。2011年の経済成長率は8%と好調だが、今年はインフレ […]

トルコでインフレ懸念が高まっている。12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で10.45%上昇し、中央銀行が2011年の上限目標値とする5.5%を大幅に上回った。2011年の経済成長率は8%と好調だが、今年はインフレ加速と経常赤字の拡大が景気を下振れさせるリスクを抱えている。リラ安でインフレが加速しており、中銀はドル売り・リラ買い介入を実施した。

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コメルツバンクの為替アナリストは、中銀が保有するドルにも限界があると指摘し、為替介入の効果に懐疑的な見解を示した。一般的にインフレを抑制する方法として公定歩合の引き上げがあるが、中銀は景気を抑制しかねないとして実施に慎重な姿勢を示している。

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