英調査会社のバーティカル・エッジが12月30日発表した『ロシア民生家電リポート(2012年第一四半期号)』によると、同市場は昨年、239億5,000万米ドルに拡大したもようだ。携帯電話端末、コンピューター、デジタルテレビを中心に販売が急速に伸びており、2016年まで毎年13%前後の市場成長率が見込めるという。
\同報告書によると、Mビデオ、ユーロセット、スヴィヤズノイなどの量販店は昨年も大幅に売上が増加。2015年までにテレビ放送のデジタル化が人口の95%まで進むほか、第3・第4世代移動通信網の整備などで、音響映像(AV)機器や移動通信端末、ノート型パソコンの需要が拡大する見通しだ。
\リポートによると、2011年のコンピューターおよび関連機器の売上高は104億ドルに上り、民生家電売上高の約43%を占めた。2011~16年の年平均成長率は14%に上る見通し。コンピューターの普及が進み、ノート型パソコンやネットワーク機器の売れ行きが向上すると目される。所得の急増、消費者金融サービスの浸透も販売拡大を後押しする見込み。懸念要因としては、欧州債務危機を挙げている。
\AV機器の2011年売上高は76億ドルで民生家電売上高の31.7%を占めた。デジタルテレビの需要増で2011~15年の年平均成長率は6.7%に達する見込み。
\移動携帯端末は2011年、民生家電売上高の24.9%を占めた。今後は年率16.7%で成長し、2016年の市場規模は111億ドルとなる。携帯電話普及率が185%に拡大し、高価格のスマートフォンの販売が伸びて売上を押し上げる見通しだ。
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