2012/1/18

ロシア

11年のロシア新車販売、39%増

この記事の要約

欧州ビジネス協会(AEB)は12日、ロシアの新車販売が2011年に前年比39%増の265万台に拡大したと発表した。第1四半期に大幅な伸び(前年同期74%増)を示したが、最終四半期は同23%にペースダウンした。このため、2 […]

欧州ビジネス協会(AEB)は12日、ロシアの新車販売が2011年に前年比39%増の265万台に拡大したと発表した。第1四半期に大幅な伸び(前年同期74%増)を示したが、最終四半期は同23%にペースダウンした。このため、2008年に達成した過去最高の300万台には及ばなかった。自動車普及比率は先進国に比べまだ低く、年式の古い車も多いことから今後も拡大の余地は大きい。AEBは今年の新車販売を280万台と予測しているが、同協会のデービッド・トーマス自動車担当主任は、楽観的に見ると300万台の達成もあり得るとの見解を示している。また、5年以内に400万台を突破する可能性もあるとしている。

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メーカー別の新車販売台数では、国内自動車メーカーのラーダが前年比11%増の57万8,387万台を販売し、首位を保った。国外メーカーでは、ゼネラル・モーターズが前年比49%増の17万3,484台を販売。最も大きな伸びを示したのは、アウディ、シュコダを含むフォルクス・ワーゲングループの前年比74%増。フォルクス・ワーゲンは単独で11万8,003台を販売した。

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欧州の債務危機により今後の成長を懸念する意見もあるが、金融機関が自動車ローンを積極的に提供するなど自動車販売市場の勢いは今のところ衰えていない。

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