独コメルツバンク傘下のポーランド金融大手BREバンクは昨年、大幅な増益を確保したもようだ。BRE バンクのツェザルィ=スティプウコフスキ社長がこのほど明らかにしたもので、詳細は不明だが「2011年の純利益は前年実績を大幅に上回ったもようだ」としている。
\同社長は昨夏、10億ズロチ(約2億2、200万ユーロ)の純利益を確保できるとの見通しを示していた。2010年の純利益は6億4,200万ズロチだった。
\同社長は今年の業績については、国内景気に大きく左右されるとし、具体的な言及を避けたものの、「BRE バンクにとって良い年になる」との見通しを示した。また、スイスフランがズロチに対してここ12ヵ月で20%も高騰したが、外貨建て債権の不良化については心配していないとの見解も示した。その理由として、フラン建てで不動産融資を利用した顧客のほとんどが平均以上の担保能力を持っていることを挙げた。また、自己資本比率を30~40%とするよう留意しているとした。
\親会社である独コメルツバンクの経営が厳しさを増す中、BRE バンクはグループにとって数少ない期待の星となっている。同行はリスク対策として、今年の半ばまで融資をドイツとポーランドの顧客に限定していく予定だ。(1PLN=23.49JPY)
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